侍第四陣 試合結果&コメント③

侍第四陣 ミドル級グランプリ 4.27

侍 ミドル級GRANPRIX 二回戦

第一試合

○手塚・フラッシュ VS レンブラントバレンティン✖️
3R 1:19 片腕押さえパウンド→バックマウントパンチ→失神KO(レフェリーストップ)
フットスタンプで攻めるレンブラント

レフェリーが試合を止めた手塚のパウンド

二回戦第一試合は下馬評を覆してロシアMMAチャンピオンを破った手塚・フラッシュと順当に勝ち進んだ優勝候補レンブラントバレンティンの一戦となった。試合は1R序盤からハイレベルな互角の攻防が展開された。手塚はレンブラントの相手にならないのでは?というのが大半の予想であったため、プロレスファンの興奮は尋常ではなかった。そして、少しずつレンブラントが手塚にダメージを蓄積させ追い込んできたかと思われたところで試合が動いた。3R手塚の放ったハイキックで倒れ込んだレンブラントに手塚はさらに腕を固めながらパウンドを放つ。このパウンドがクリーンヒットし、ほぼ意識のないレンブラントに、手塚はなおもバックマウントの体勢からパウンド放つ。すかさずここでレフェリーが試合を止め、手塚の勝利が確定した。手塚はロシアMMAチャンピオンに続き、ヨーロッパMMAチャンピオンまで倒すというジャイアントキリングを起こし、現役復帰した一夜で侍における自身の存在感を示すのだった。

手塚・フラッシュ コメント

もう途中から何も覚えてない!とにかくあんな重たい連打はオレは初めてもらったよ。まるで岩石で殴られているようだった。上から降ってくるし。でも、バレンティンは興奮していたのか隙がたまにオレには見えたんだ。そこにオレはオレの打撃を打ち込むだけだった。そして、最後のハイキックからの流れ。あれをFLY-ONでずっと練習していたんだよ。オレの体は覚えてくれていたね。勝ったのはオレじゃない。オレの体、手塚ボディの勝利だよ。

しかし、ここまで来たら行けるところまで行きたいね。つまり優勝。フラッシュを狙うしかない。

レンブラントバレンティン コメント

手塚は本物のファイターだった…。彼の技術、メンタル、経験値全てに敬意を表するよ。試合で失神させられるなんて、初めてだった。正直フィジカル、テクニック、パワーすべてこちらの方がわずかに上だったと思う。ただ一つ彼の底無しのスピリットに負けてしまったという事かな?手塚選手の活躍に期待したいね。

第二試合

✖️エクセル樋口 VS ディミトリ・チェレンコフ○
1R 2:44 膝蹴り→失神KO
グラウンドに持ち込む樋口

膝蹴りで樋口にKO勝ちするチェレンコフ

二回戦第ニ試合は、共に一回戦で相手を圧倒しダメージの少ない樋口とチェレンコフの対決となった。試合はグラウンドに持ち込み関節を極めようとする樋口と離れて打撃で決めたいチェレンコフという分かりやすい図式で展開されていった。そして、樋口がチェレンコフを捕まえ始めたかと思った矢先にチェレンコフの膝蹴り通称「殺人蜂の一刺し」が樋口を襲い、試合を一瞬で決めたのだった。

エクセル樋口 コメント

ずっとあの膝には気を付けてたんですけど、ほんと一瞬でした。でもこれがこの世界ですからね、僕が目指しているのはその世界で戦うことなわけですから。負けは悔しいですが、これは一つの経験として次に進みます。

ディミトリ・チェレンコフ コメント

試合は一瞬の判断の誤りで結果が変わる。そして、俺の膝蹴りはどの局面からでも試合を一刺しで終えることがデキる。次も俺が勝つ。それだけダ。

第三試合

○レニー・マクレガー VS 久手堅カナメ✖️
3R 2:11 サッカーボールキック→ KO
マクレガーを打撃で圧倒する久手堅

試合を決めたマクレガーのサッカーボールキック

アメリMMAチャンピオンとマスク・ド・シーサーの対決というプロレスファンであれば一度は観たい夢のカードとなった二回戦第三試合。序盤から少しずつ足技で攻め、相手につけ入る隙を与えない久手堅。マクレガーは要所でパンチを見せるものの、得意のグラウンドに持ち込めずに攻めあぐねる。久手堅の必勝パターンにこのまま終わるかと思われたが、3Rにマクレガーの逆襲が始まる。パウンドでダメージを蓄積した後にヘッドロックからパンチの連打、さらにトドメにサッカーボールキックを放つというマクレガーの無慈悲な打撃の連続技に久手堅は立ち上がる事ができず、レフェリーはマクレガーのKO勝ちを宣告した。マクレガーの逆転勝ちに手塚に続いてのジャイアントキリングを期待したプロレスファンは大いに落胆するのだった。しかし、優勝候補筆頭であったマクレガーをあそこまで追い込んだ久手堅の実力は本物であると誰もが知ることとなった試合であった。

レニー・マクレガー コメント

とにかく久手堅は闘いにくい選手だった。こちらの得意な流れに持ち込ませてくれないんだ…苦しい試合だったね。何とか勝ててホッとしているよ。ただ次があるし、これで終わりじゃない。僕は優勝するつもりなのでね。次に向けて準備するよ。

久手堅カナメ コメント

試合展開自体は狙い通りだったんだけど、一度流れを与えてしまったのが失敗だった。プロレスだともう一度流れを引き戻せることもあるけど、このリングだとそれは致命傷だね。初の負けにはなったけど、ここから学んでまた上を目指すよ。

第四試合

✖️オリバー・ロビンソン VS サムエウ・ホテイシー○
1R 2:03 チョークスリーパー→タップアウト
フットスタンプでサムエウに襲いかかるオリバー

チョークでオリバーを絞め落とすサムエウ

侍で三連勝中と勢いに乗る優勝候補オリバーと不気味な強さを見せるサムエウとの一戦。試合は思っていた以上に一方的なもので、関節技で攻めるサムエウとそれに対して何もできないオリバーという展開。途中フットスタンプをみせるも、そこ以外に見せ場はなくサムエウのチョークスリーパーでオリバーはあっさりタップアウト。試合はサムエウの強さと不気味さが際立ったものとなった。

オリバー・ロビンソン コメント

このオレが何も出来なかっタ。あのサムエウとかいうヤツは何者ナンダ?

サムエウ・ホテイシー コメント

オリバーのような身体能力だけに頼った選手は私の敵ではない。優勝候補だったらしいが一回戦で闘った宮田の方が強かった。何回やっても同じだ…。