侍 武者修行 弍 7.20
第零試合
✖️小次郎 VS クワベナ・ンジャイ○
2R 0:42 ハンマーナックル→KO
試合は終始ンジャイが圧力をかけ続け、距離を潰してパウンドを当てていく展開。小次郎は得意の打撃テクニックを出す前に多大なダメージを負ってしまう。中でも巨体で押し潰すようなタックルと、投げ捨てるようなパワーボムの威力は凄まじかった。最後はスタンディング状態でンジャイのハンマーナックルが小次郎を吹き飛ばし、脳震盪でKO勝ちを収めるのだった。
両腕でハンマーパンチを振り下ろすンジャイ
第一試合 (侍ショートトーナメント一回戦)
○ファビオ・カルーゾ VS チャン・ソンヨル✖️
3R 1:09 胴絞めフロントネックロック→タップアウト
柔術対柔道となったこの試合。グラウンドではファビオがやや優勢。スタンディングでは投げでチャンがテイクダウンを奪うシーンがよく見られた。試合は3Rに一気に動く事となる、ガードポジションに脚を絡めて誘い込んだファビオがフロントネックロックでチャンの首を完全に極めたのだ。チャンはたまらずタップアウト。柔術と柔道の寝技対決はファビオに軍配が上がるのだった。
フロントネックロックで絞めあげるファビオ
第二試合 (侍ショートトーナメント一回戦)
○TOKU VS 飯嶋満✖️
2R 1:55 ブラジリアンハイキック→KO
序盤カポエイラの変則リズムに調子を乱される飯嶋。そのままペースが戻る事なくTOKUのハイキックをまともに浴びてしまい、無情にも勝負は決してしまうのだった。
変則のハイキックを放つTOKU
第三試合
○エドゥアルド・ゴメス VS ヨハン・ゲッペルス✖️
2R 0:16 膝蹴りラッシュからの飛び膝蹴り→失神KO
序盤パンチのテクニックと多数でゴメスを圧倒するゲッペルスだが、2R開始直後に膝蹴りのラッシュに捕まり、あえなく失神してしまう。N-1で隆盛を極めた豪腕も侍のリングでは上手くいかず、2連敗となってしまうのだった。
飛び膝で試合を決めるゴメス
第四試合
○宮田玲 VS 柳瀬斗真✖️
3R 2:50 腕ひしぎ逆十字固め→タップアウト
打撃と寝技が目まぐるしく展開していくスピーディーな試合内容に客も唸ったこの試合。互角に見えた両者だったが、3Rで体力差と戦略差が見え始めた。宮田が腕を徹底して攻め、柳瀬の腕が上がらなくなってきていたのだ。そして最後には、弱って集中力を欠き始めた柳瀬の隙をつき、腕十字を極めて宮田がキャリアの違いを見せつけた。
腕ひしぎ逆十字固めを極める宮田
第五試合
○ベンジャミン・バルボサ VS ボー・ガードナー✖️
1R 2:50 サイバーマシンガンキック→KO
1Rから知略を練る隙を与えず、手数で圧倒したベンジャミンのペースで試合は進む。ガードナーは上手く巻き返せず、ラッシュの最中ハイキックをまともに浴びてKOされてしまうのだった。
ハイキックをヒットさせるベンジャミン
第六試合
○手塚・フラッシュ VS キム・ヨングク✖️
2R 1:23 顔面ニーリフト→タップアウト
多彩で派手な蹴りを放つキムと地味だが堅実な打撃を積み重ねていく手塚の対照的な両者。試合は地力と経験で上回る手塚が、膝蹴りラッシュ、パウンド、ローキック、組みついてからの膝ラッシュと最後は流れるような猛攻を見せ、貫禄勝ちを収めるのだった。
顔面に膝蹴りラッシュを放つ手塚
第七試合 (侍ショートトーナメント決勝戦)
○ファビオ・カルーゾ VS TOKU✖️
1R 1:32 ヒールホールド→タップアウト
ショートトーナメント決勝となったTOKUとファビオの一戦。3Rの長丁場を闘ったファビオが不利かと思われたが、TOKUの隙をついてあっさりとファビオがヒールホールドを極め勝利をものにした。これでファビオは3連勝。気になる選手が浮上してきた。
ヒールホールドを極めるファビオ
第八試合
✖️金沢武史 VS レニー・マクレガー○
2R 0:18 馬乗り後頭部全力パンチ→KO
実力はありながらも勝ち星に恵まれない金沢。強豪マクレガー相手に1Rの途中まで互角の闘いをみせるが、2分過ぎにもらったガトリングパウンドのダメージを引きずる事になる。そして、2Rでは一方的にラッシュを浴び、バックマウントからのパウンドでKO負けを喫してしまうのだった。やはりマクレガーの強さは普通ではない。
ガトリングパウンドを放つマクレガー
第九試合
○サムエウ・ホテイシー VS ヒューゴ・ガルシア✖️
1R 2:49 チョークスリーパー→タップアウト
ハイレベルなグラウンドのポジションの取り合いが展開された試合だったが、少しずつサムエウがガルシアの上をいき、追い詰めていく。1R終了間際にはサムエウのチョークスリーパーが完全にガルシアを捉え、タップアウト勝ちを収めるのだった。
1R終了間際にチョークを極めるサムエウ
第十試合
○エクセル樋口 VS カムナン・チナワット✖️
1R 0:34 胴絞めチョークスリーパー→失神レフェリーストップ
試合開始からすぐに樋口がボディに膝を入れチナワットをグラウンドに引き込む。そして、あっという間にチョークスリーパーを極めて相手を絞め落とすのだった。あまりの手際の良さに樋口の強さだけが際立つ内容であった。
チョークスリーパーで絞め落とす樋口
第十一試合
✖️マンモス北沢 VS ロバート・キース・コレッタ○
2R 1:53 アキレス腱固め→タップアウト
激しいパンチの打ち合いをスタンディング、グラウンド問わず見せた試合だったが、2Rにロバートの放ったフックをまともに浴び、ダウンした北沢がアキレス腱固めを完全に極められてしまう。朦朧とした状態で外すことも出来ず北沢はタップアウトするしか出来なかった。ロバートは侍参戦以来初の勝利を飾る事となるのだった。
アキレス腱固めを極めるロバート