侍 第六陣
第零試合①
○横山正臣 VS ジャック・ターナー✖️
1R 1:54 チキンウイングアームロック→タップアウト
UMFのルーキー横山とN-1選手である豪腕ターナーの対決。1R序盤、重たい打撃を放ち横山を牽制し、タックルで倒されるもののグラウンドに持ち込ませず、少しずつダメージを与えていくターナー。会場中が横山では荷が重かったかと思った矢先だった。横山がテイクダウンからアームロックを極めて見事な一本勝ちをとったのだ。華麗な一本勝ちでデビューを飾った横山。今後の動向が気になるところだ。
試合を決めたアームロックを極める横山
横山正臣 コメント
侍のデビュー戦を勝ち星で飾れて嬉しいです。この後UMFの先輩方は対抗戦があるので勢いをつけられてよかったです。
ジャック・ターナー コメント
ルーキーだと思っテ油断しタ。もっと集中力を高めるべきだっタ…。
第零試合②
○ブルーノ・ブライアント VS クワベナ・ンジャイ✖️
1R 2:35 アームロック→タップアウト
アフリカからきた大魔人のンジャイとアマレスからMMAに転向したフィジカルモンスターのブルーノの怪獣対戦。試合は序盤はブルーノ、中盤はンジャイ優先で進んだが、最後はブルーノがンジャイの太い腕をアームロックで極めて一本勝ちを収めたのだった。
アームロックを極めるブルーノ
第一試合
○イーゴリ・ゲルト VS カムナン・チナワット✖️
3R 0:56 ローリング肩固め→タップアウト
試合は1R、ゲルトがチナワットの中間距離からの打撃を上手く封じ込め、投げ技で翻弄する展開となる。しかし2Rには首相撲からの膝蹴りがゲルトをとらえ、ダメージを負ったゲルトにチナワットの連打がヒットし始める。試合はこのままチナワットが勝つかと思われたが、3Rには起死回生の肩固めをゲルトが極めて見事に逆転勝ちを収めたのだった。
チナワットを絞め落とすゲルト
イーゴリ・ゲルト コメント
思っていた以上に相手が強かっタ。手塚と戦った時も思ったが、侍のリングでは、一つ一つの試合で勝つのが本当に大変だヨ。もちろン、次も勝ってチャンピオンを目指すつもりダ。
カムナン・チナワット コメント
もう少しデ KOできるところだったのニ。やはりサブミッションの対策をもっとしていかネばこの場で勝っていくのは難しイのだろウ。
第二試合
○ボドワン・ルクレール VS コナー・アンダーソン✖️
2R 0:09 パンチラッシュスリーパー→タップアウト
1Rは打撃をもらいながらも距離をつめるルクレールと、ヒット&アウェイで距離をとるアンダーソンという構図で終了。動きがあったのは2Rだった。素早いパンチのラッシュに対しガードを固めるアンダーソン。素早くその背後に回りこみ、電光石火のスリーパーホールドを極めるルクレール。アンダーソンは為す術なくタップアウトし、試合はルクレールの勝利で幕を下ろしたのだった。
スリーパーを極めるルクレール
ボドワン・ルクレール コメント
綺麗に極める事が出来て試合には満足していルよ。当然だけど次も勝つ。トーナメントでの敗北を原動力に昇りつめるヨ。
コナー・アンダーソン コメント
サブミッションへの対応は前回の四街道というレスラーとの試合で自信をつけたつもりだったが、ボドワンの技は甘くはなかっタということか…とんでもない技の切れだったヨ…。
第三試合
✖️小次郎 VS ビル・バートレット○
2R 1:11 トールハンマー→タップアウト
バートレットの圧力をかわしつつ打撃を放つ小次郎と、とにかく捕まえてパウンドを放とうとするバートレットのわかりやすい構図となったこの試合。1Rの途中からバートレットのタックルに捕まり、少しずつパウンドを浴びて弱っていく小次郎。最後はトールハンマーと呼ばれるバートレットのガードポジションからのハンマーパンチを浴びて、たまらずタップアウトしてしまうのだった。期待された小次郎は無念の2連敗を喫してしまうのだった。
トールハンマーを打ち込むバートレット
小次郎 コメント
バートレットから感じる圧力が普通じゃなかった。あれをずっと避け続けるのは本当に至難の技だよ。それにあのパウンドが痛いなんてものじゃないんだよ。悔しいけど完敗かな…
ビル・バートレット コメント
連勝出来て満足しているよ。でも小次郎はまだ経験不足だと感じたよ。次の相手は強いかもしれない。油断しないで、チャンピオンの座を目指していくよ。
第四試合
○レンブラント・バレンティン VS オリバー・ロビンソン✖️
3R 0:26 馬乗りパンチ→レフェリーストップ
ミドル級トップファイター同士の対決となったこの試合。1Rから激しい殴り合いとなったが、少しずつレンブラントが手数で上をいき、殴り負けした事のないオリバーを追い詰める。そして、3Rにはラッシュ攻撃でダウンしたオリバーにレンブラントがマウントポジションをとり、強烈なパウンドを浴びせる。失神し抵抗出来なくなったオリバーを見てレフェリーストップがかかり、レンブラントの勝利が確定するのだった。
パウンドでオリバーを KOするレンブラント
レンブラント・バレンティン コメント
オリバーはタフな選手で強敵だったけど、何とか勝ててよかったよ。とにかく一つ一つ勝っていってミドル級トーナメントでの雪辱を果たすつもりダ。
オリバー・ロビンソン コメント
レンブラントの身体の頑強さは異常ダ。このオレが殴り負けるなんテ…。
第五試合
✖️Marco R VS マイク・ホフマン○
3R 1:45 頭掴みパウンド→レフェリーストップ
1Rからキックやサブミッションで魅せつつダメージを重ねていくMarcoと、パワーで一気に状況をひっくり返していくホフマンの激しい攻防が展開されたこの試合。百戦錬磨の強者ホフマンに善戦するMarcoだったが、徐々にパワーの差が目につき始める。そして、最後はホフマンの腕力にものをいわせたパンチを何度も浴びてしまい無念のレフェリーストップ負けを喫してしまうのだった。
がぶりの体勢からボディにパウンドを放つホフマン
Marco R コメント
なぜ試合を止めたノカ、理解に苦しみマス。ワタシはレスラーです。マダマダいけました! モットモットやれますヨ!
マイク・ホフマン コメント
Marcoは頑張ったと思うが俺の敵ではなかったということだ。まぁアイツの客を意識したファイトはリスペクトできるものがあった。それは認めざるを得ないな。
第六試合 UMF VS TEAM FLY-ON ①
○久手堅カナメVS 金沢武史✖️
3R 0:16 うつ向けからのVシーサー→ KO
怪我で戦線を離れていたUMFミドル級のNo.1選手、金沢が遂に侍のリングでデビュー戦を迎えた。そして、現ミドル級エース久手堅と真のエース決定戦を行った。試合は一進一退の攻防が繰り広げられていくものの、2Rからは実戦の勘の差か、少しずつ久手堅の攻めている時間が目につくようになる。金沢はダメージと疲労を蓄積していき、3Rには後ろ回し蹴りでダウンしたところに必殺のVシーサーをもらい失神してしまう。日本人エース対決は久手堅に軍配が上がり、久手堅は侍で4勝目を飾った。ミドル級王座も射程圏内に捉えた彼に期待が集まる。
膝蹴りを打ち込み金沢を KOする久手堅
久手堅カナメ コメント
何とか勝てましたね。金沢さんのプレッシャーは凄かったですよ。でもその中で勝ち切れたっていうのは、自分の自信になりますね。
何度も言ってますが、僕はまだまだこのリングでは新参者なんで、実績を上げて経験を積んで、より地位を確立していきたいですね。
金沢武史 コメント
悔しいですが、負けを認めざるを得ないようです。久手堅は強かった…今の自分では勝てなかった…。たくさん試合して、実戦勘をとり戻していかないといけないと思いました。力をつけて彼にはもう一回挑みたいと思います。
第七試合 UMF VS TEAM FLY-ON ②
○マンモス北沢 VS 手塚・フラッシュ✖️
2R 0:25 魂の乱打→ KO
猪突猛進ファイター同士の激しい乱打戦となったこの試合。ファンが期待していた通りの百発以上の拳が飛び交う凄まじい内容となった。1R序盤から打撃のスピーディな互角の攻防が繰り広げられ、1R終了間際には何とノーガードで足を止めての両者の魂の殴り合いが展開された。そして2Rの開始のゴングとともに再び「まだ殴り合い足りない」と言わんばかりに両雄の殴り合いが始まる。体重差で北沢が殴り勝ち、手塚は失神するものの、両雄の気持ちを前面に出したファイトに会場はかつてない盛り上がりをみせるのだった。
足を止めてノーガードで打ち合う北沢と手塚
血まみれとなっても打ち合う両者
マンモス北沢 コメント
まずは体重差があるにもかかわらず、一切逃げることなく向かってきた手塚に感謝したいですね。対戦相手が彼だからこそ今回の魂のこもった試合ができたんです。正直、殴られ過ぎて身体はボロボロなんですけど、気分はスッキリしています。また、今回みたいな選手も客も一体となれる試合をしていきたいですね。
手塚・フラッシュ コメント
試合後すぐに病院へ搬送。その病院でのコメント。
「北沢のあの前に出てくる気持ちに引っ張られて、オレのフラッシュにスイッチが入ってしまったよ。ヘビー級との撃ち合い。もうどこが痛いのか分からないくらい全身が痛いよ。結果、負けてしまったけど、どちらもフラッシュだったのは伝わったと思うよ。それはつまりUMFもFLY-ONもフラッシュだということだよ。それはこの対抗戦全部で証明されるはず。
そして、チェレンコフ。オレはあいつとの再戦を諦めていないから。必ずフラッシュしてみせる。」